立体駐車場でも諦めないキャンピングカー選び(3)二の字シート
2020/07/15
わが家の駐車場は立体駐車場なので、立体駐車場に置けるキャンピングカーを探しました。
その時の経験から「立体駐車場に置けるバンコンを探す」をテーマにして、気付いた点をまとめています。
今回は、バンコンに多いレイアウトの「二の字シート」について考えてみました。
わが家の車輌サイズとレイアウト
駐車場に置ける車ということで、わが家のベース車両のサイズは、ナローボディ、標準ルーフです。
レイアウトは、バンコンに多い二の字シートです。
ベース車両が小さく狭いため、選択肢はあまりありませんでした。
二の字シート ベッド展開時の乗り降り問題
わが家はベッド展開をしたときの、乗り降りのしやすさに最後までこだわって、レイアウトを選びました。
なぜなら、ミニバンで車中泊をしてきたので、ベッドに展開したときの乗り降りがしにくいことに、ストレスを感じていたからです。
せっかくバンコンに乗り換えるのだから、「乗り降りがしにくい」という点は改善したいと思ったのです。
選んだのは、前にギャレー、後ろにベッドというレイアウトです。
このレイアウトは車輌サイズが、ナローボディ、標準ルーフだと、3ナンバーでなければ実現できませんでした。
昨年法改正があり、今はこのレイアウトは作れなくなってしまいました。
もし、今選ぶなら
法改正があった今、もし選ぶならどんなバンコンを選ぶだろうと考えてみました。
二の字シートのタイプだと、わが家の車両サイズでは、次の4パターンくらいでしょうか。
①ステップが使えるレイアウト
ステップは残りますが、ベッドは少し狭くなります。
例えば、わが家の車輌はナローボディでベッド幅は150cmあります。
ステップが約12cmあるので、このレイアウトではステップの分を引いたら、ベッド幅は約138cmになります。
②ベッド幅は狭いけど、ベッド長はあるレイアウト
ベッド幅が①よりも狭くなってよいのであれば、このようなタイプもあります。
これはリンエイさんのMoMoのタイプです。
ナローボディだと、ベッド幅は112~113cmくらいだったと思います。
わが家はベッド幅を広くとりたかったので諦めましたが、MoMoはよくできていると思います。
ベッドの長さは長いので、寝方を工夫することはできると思います。
③ベッドは広いけど、ステップが隠れるレイアウト
ステップ付近のベッドのマットをどかせるようになっていて、外に出る際はマットをどかします。
ベッドは広くとれますが、ステップがベッドの下に隠れてしまうので、乗り降りが面倒に感じるかもしれません。
くつろいでいる時は気にならないかもしれませんが、寝ているときに外へ出ようと思ったらマットをどかさなければなりません。
④足場はあるけど、ステップが使えないレイアウト
ベッドにすると、ステップが隠れてしまいます。
冷蔵庫の幅分通路があるので、ベッドから降りる際の足場はできますが、ステップが使えないので乗り降りはしにくいです。
このレイアウトは、ナローボディでは結構きついと思います。乗り降りの工夫も必要です。
外にステップ台を置くことで解消できると思いますが、道の駅などでステップ台を出しっぱなしにしておくのはマナー違反なので、乗り降りの度にステップ台を出すことになると思います。
でも興味のあるレイアウトです。
ステップ台を車体に取り付けて折りたたみできたら?なんて考えてしまいます(^^;
どれも一長一短です。
車輌サイズがワイドやロングなら、同じレイアウトでも使い勝手はもう少しよくなると思います。
でも、いざ乗り始めたら不便なところがあったりするかもしれませんね。
そうならないように、使い勝手をイメージするのは大事だなぁと思いました。
面白いレイアウト
ナローボディ、標準ルーフの8ナンバーで、前にギャレー、後ろにベッド、というレイアウトを実現するための、面白いバンコンがあります。
後ろが掘ってありシンクが付いていますが、シートの下に隠すことができます。
このシンクは8ナンバーの要件を満たすためのもの(後ろを掘って高さを確保する)なので、使えなくてもよいという発想です。
前にもシンクがついていて、実際は前のシンクを使います。
前のシンクは下を掘っていないので、天井までの高さがなく、8ナンバーの要件を満たしていませんが、後ろのシンクで要件を満たすという考え方なのです。
実はこのレイアウト、「前にギャレー、後をベッドにする方法はないか?」とビルダーさんに相談したときに、苦肉の策として提案されました(^^;)
その時は突拍子もない話だと思ったので、まさか商品として出てくるとは思いませんでした。(相談したのは別のビルダーさんです。)
その時は、考えた末、車内が狭いのにシートの下の収納スペースをつぶすことになるのでやめました。
シンクを2つ載せるので、その分価格もあがってしまいますし。
でも3ナンバーがなくなってしまった今となっては、考え方によっては、このタイプもありかもしれません。
普段はどちらかのシンクを収納として使えばいいですし、「寝ちゃえばシンクは使わない」「そもそもシンクはいらない」という人は、両方のシンクを収納として使ってもいいと思います。
8ナンバーの要件を満たしつつ、前にギャレー、後ろにベッドというレイアウトが実現できるので、シンクの使い方や、荷物の量などを考えて、選択肢に入れてみるのもよいかもしれないと思いました。
いろいろ考えてみましたが、「これだ」と思えるレイアウトをみつけるのは、なかなか難しいです。
また、現在は後ろの座席も前向きに乗れることが必須なので、8ナンバーのレイアウトはより限られたものになるのではないでしょうか。
「立体駐車場に置ける」ということを売りにしているバンコンも増えてきているので、また新しいアイデアが出てくるといいな、と思います。
(ココ)
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました 😛
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